Yokohama Citizen's Radioactivity Measuring Station

このメールマガジンは、横浜市民測定所にご寄付くださった会員の方を
対象としておりますが、会員ではない方のご登録も歓迎しています。
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いつも横浜市民測定所にご協力いただき、ありがとうございます。
今回の内容は、下記3点です。

【1】測定結果を3/17と3/24に送信しました
【2】測定予約受付中です
【3】測定員試験合格までの道のり~新米ヘルプ測定員 はる編

【1】測定結果を3/17と3/24に送信しました

いよいよ測定を開始し、3/17と3/24にはメールアドレスの登録のある
会員の方に対して、測定結果を一斉送信しました。
サイトのセキュリティ対策が完了し、IDとパスワードを発行できるまでは
今回のように、測定結果はメールにて一斉送信させていただく予定です。

会員向けの測定結果情報には、HPで公開している情報だけでなく、
購入場所、メーカーなどの詳細情報が入っています。
今後、何を買えばよいのかという指針になると思いますので、
ぜひご覧になってみてください。

【2】測定予約受付中です

現在、横浜市民測定所では、測定予約を受け付けています。
4月に入ると予約の取りやすい状況が続いていますので、
ぜひ申し込みをお願いします。
下記ページから予約ができます(予約方法の説明もあります)。

http://www.ycrms.net/booking

【3】測定員試験合格までの道のり~新米ヘルプ測定員 はる編

新米ヘルプ測定員、はると申します。
こうして測定が出来ることは本当に嬉しいです。皆様のお力添えがあってこそです。
感謝の気持ちをこめてAT(※1)を拝んでいます。

さて、測定員グループの作業を簡単に書くと、測定と結果データの管理です。
一番のキモは測定することに尽きるのですが、思っていた以上に色々な気遣いが必要になります。

検体が室温でないとAT内の温度差でシンチ(※2)がダメになる場合があるそうで、検体の温度確認はとても大事です。
万一壊してしまったら、出資してくださった皆様に申し訳が立たないッ ><

それから、マリネリ(※3)に気泡や隙間が出来ないように容器に詰める。ここもとても重要です。
(東林間測定室では、はちみつを測定する際に三日間かけて気泡が抜けるのを待ったそうです。)

丁寧に詰めたし、温度もOK。よし!これで測れるぞ~とATへセット!

さて、測るときにはPCに向かい検体情報などを入力していくのですが、
そこで検体重量を測っておくのを忘れていたことに気付きます。

はる:「あ!重さ・・・」
測定所の師匠:「どうしたの?」
はる:「検体の重さ入力しなきゃだよね?・・・でも今量っても容器込みの重さしか分からない~もしかして・・・もう一度、詰め直し?」
測定所の師匠:「大丈夫!各容器に小さく重さを書いておいたから、今から量って容器の重さを引けばいいよ。私も何回か、ぁぁあ~オーマイガ!ってなったんだよ~。マリネリ容器って1つづつ重さが微妙に違うからね~~」

容器の重さを各容器に書いておくとは、さすが師匠!
ともあれ、事前の重さを測る作業をいつも忘れて「あ゛ーまたやったーー」と思いながら、
セットしたマリネリをATから出して重さを測って、容器の重さを引いて、検体の重さを出しています。

さ、次。
重さも測ったし、1時間でセットしよう。え・・・? 「秒」って表示しかないよ!?
1時間って何秒だっけ?・・・すぐには思い浮かばないのでまたもや電卓を出して計算。3600秒でした。

そして、設定した時間が来ると結果が表示されます。
結果の内容を見て、RelativeErrorが当測定所の規定範囲で無い等の場合は、
時間を延長して測定する場合があります。
KeV(※4)がズレていないか?等も確認が必要です。
KeVは、「キロエレクトロボルト」。こんな言葉は今まで使ったこともないです。

このKeVがズレていた場合、最初に戻ってキャリブレーション作業(※5)からやり直しです。
今までの時間は何だったの?と泣きたくなりますよね。
(こうした指示はデータ分析グループの皆さんが考えてくださっているのですが、
何語を話しているんだ?というくらい私には難解です。)

先日やっと測定をスムーズにやる事が出来ました。
磯子測定室の師匠より「合格」を頂けてホッとしましたが、これからは一人で測定するのかと思うと、とても緊張します。

—-注釈————————————————
※1 AT:測定機である「ATOMTEX AT1320a」の略で、分析グループではAT君とあだ名されてます。
※2 シンチ(シンチレーター):上述のヨウ化ナトリウムの結晶の棒です。

※3 マリネリ:検体をいれるカップで、シフォンケーキ型みたいなドーナツ型みたいな形をしています。
真ん中の空洞に検出するためのセンサーであるヨウ化ナトリウムの結晶の棒を入れるためです。
これを発明したマリネリさんの名前をとってマリネリ(そのままですね)。

※4 Kev(キロエレクトロボルト):分析シートの横軸になるもので、発する放射線の強さを表す単位です。
放射線はそれぞれ発する強さが違います。
個々で発する強さが違う、それでどの核種かが分かるんです。
ちなみに縦軸は、放射線を発した回数を示します。これをカウントして、Bq/kgを算出します。

※5キャリブレーション作業:毎日最初にやる校正作業です。KCI(塩化カリウム)という校正用の試料があって、
エネルギーが決まっています。それをセットして測り、次に空の状態で測る。
毎日最初にやるんですが、KeVがズレてるのが判明した場合、そのデータは無効。
はいやり直し~^^; Again となります。

以上です。
測定依頼をお待ちしています。
今後とも、横浜市民測定所をどうぞよろしくお願いします。

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