Yokohama Citizen's Radioactivity Measuring Station

※ 本資料は、当測定所分析スタッフの青木氏が個人のFacebookに投稿したものです。 随時更新されますのでたまにご覧ください。


Cs-137の1ベクレルは、いったい何個のセシウム原子に相当するのか?


2012年6月7日

青木 康雄

Cs-137の1ベクレルは、いったい何個のセシウム原子に相当するのか?

という計算を、去年の今頃必死こいてやっていたのを思い出しました。巷では、暫定基準値だぁ、500ベクレルだぁと、騒いでいましたが、そもそものセシウム原子の数はどのぐらいになるのか? と疑問に思ったからです。

難しい計算は省略しますが、ざっと、13億6千万個。

この話を当時、周囲の人にしたところ、多くの人が、「ベクレル = セシウム数」と、勘違いしていることを発見し、「これはイカン」と思ったものです。

すなわち、放射性セシウムが 500 Bq/Kg の食材には、放射性セシウムがキロあたり 500 個入っているって、勘違いされているんです。

ベクレルは、その放射性物質の1秒間の壊変数ということをよく考えればわかることなのですが、あちこちの報道で、「濃度」という言葉と一緒に使われることが多かったので、勘違いしちゃったんでしょうね。

でも違う違う。放射性セシウムが 500 Bq/Kg の食材に入っている放射性セシウムの数は、仮に全部を Cs-137 だとすれば、6千8百億個なんです。

6千8百億個って急に言われてもちょっとピンときません。

例えば、花粉症の人には申し訳ないたとえですが、神奈川県下で花粉最盛期シーズンの、最大花粉濃度は、空気中で 2万個/立方米 程度です。花粉症の人はそれはもう耐えに耐えられないほどのアレルギー症状を起こす花粉の量であっても、1mの立方体の中に、2万個程度しか花粉は入ってません。

一方で、福一爆発で放出された放射性セシウムは、2011年3月15日、首都圏にもやってきました。地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター(http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/whats-new/measurement.html )の観測データによりますと、この日の大気中の Cs-137 濃度の最大値は、午前10時台の 60 Bq / m3。Cs-134 も含めればもっと多くなりますが、取りあえず Cs-137 だけで考えてみても、このときの1mの立方体の空気中には、816億個もの Cs-137 原子があったことになります。

1ml(サイコロ大) の空気の中に、Cs-137 原子が8万個も入っていることになります。

放射性セシウムって、放射線の被害ばかりが注目されますが、セシウム自体の毒性ってどうなんでしょうね。
花粉症の人みたいに、セシウムアレルギーってのがあっても不思議ではないと思うのです。

 

 

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